はじめに:日曜の朝、たまたま生まれた「魔法の時間」
2026年7月12日、日曜日の朝。しんと静まりかえった空気の中に、パソコンの起動音が優しく響きました。この日の活動は、あらかじめ緻密に計画されたものではありません。ふとしたやり取りから「やってみようか」と火が灯った、偶然が生んだ贈り物のような時間でした。

急な呼びかけにもかかわらず集まってくれたのは3人の参加者。オンライン会議の画面が繋がると、「声が二重に聞こえるかな?」「プロジェクトの画面、どこから開くんだろう」といった、オンライン特有の少しドタバタしたやり取りが始まりました。でも、その「音漏れ」や試行錯誤の接続確認さえも、これから始まる冒険の「体温」のように感じられ、場を温めてくれます。私たちは完璧さを求める代わりに、このドタバタを楽しみながら、期待に胸を膨らませて真っ白なプログラミングの画面を開きました。
活動の内容:ブロックを積み上げて作る、自分だけの世界

プログラミング、特に今回使った「Scratch(スクラッチ)」は、単にコードを覚えるための技術習得ツールではありません。それは自分の頭の中にあるワクワクを形にする「デジタルな絵の具」です。
まずは「10歩動かす」という基本のブロックを置くことからスタート。そこから「こんにちは」という挨拶を自分らしく書き換えてみました。参加者の画面には「アロハ!」「ヤッホー」「キノコ」と、個性豊かな言葉が並びます。実際には画面上に吹き出しが出る仕組みですが、その場にいる私たちには、まるでキャラクターたちが元気に叫んでいるような錯覚さえ覚えました。
さらに、キャラクターの大きさを変える段階では「創造性の爆発」が起きました。 「300%にしてみようかな!」 「私は150%!」 思い切った数値を打ち込むと、画面からはみ出しそうなほど巨大化したキャラクターが登場。自分たちの手で世界が塗り替えられていく喜びに、画面越しでも伝わるほどの大きな笑い声が溢れました。

「作ったものが動く」というシンプルな喜びは、すぐに「もっと面白くしたい」という探究心へと進化していきました。
現場の熱量:試行錯誤が生んだ「うおっ!」という驚き
学びの本質は、思い通りにいかない瞬間にこそ隠されています。例えば、「100%の姿に戻してから動かしたいのに、一瞬で通り過ぎて見えない」という壁。コンピュータは光のような速さで命令をこなそうとしますが、人間がその変化を受け取るには、物理的な「間」が必要です。

そこで「1秒待つ」という制御ブロックをあえて挟んでみました。すると、キャラクターが一度元の大きさに戻り、そこから動き出す様子がはっきりと見えるようになったのです。「プログラムに『待つ』という魔法をかけることで、人間と機械のタイミングが合う」。このトライアンドエラーの発見こそが、エンジニアの視点からも最も価値のある瞬間です。
活動はさらに熱を帯び、自分たちだけの「もぐら叩きゲーム」へと昇華されました。

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変数の導入: 「点数箱(変数)」を作り、叩くたびに数字が増える仕組みを構築。
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キャラクターの共演: エリンギさんは「コウモリ」、まいたけさんは「クマ」、そして私(キノコ)は「土星(Planet2)」を選択。
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音の魔法: 叩いた瞬間に響く「トロンボーン」の音や「ポップ音」。
「点数が6点になった!」「すごい、超楽しい!」という生の歓声が響く中、Hisakoさんの画面がズームしすぎてコードが見えなくなるアクシデントも発生しました。私が「僕のネットワークの調子が悪いんだろうな」とフォローしつつ、画面の向こう側の世界と繋がるための格闘を楽しみました。こうしたトラブルさえも、「次回の挑戦への楽しい宿題」として前向きに笑い飛ばせるのが、このコミュニティの強さです。

考察と展望:エンジニアの視点と「一億総キノコ」への一歩
今回の草の根活動を通じて、ICTは決して「難しい専門技術」ではなく、誰もが自分らしく使いこなせる「面白い遊び」であると確信しました。これは私たちが掲げる「ICTの民主化」の第一歩です。

例えば、参加者が取り組んでいる「カルタ」の活動に、このICTを掛け合わせたらどうなるでしょう。動き回るカルタを叩いて得点を競う、デジタルとアナログが融合した新しい遊びが生まれるかもしれません。大人がまずデジタルを楽しみ、失敗を笑い飛ばす姿を見せること。それが、子どもたちの未来への百歩を支える豊かな土壌になります。
私たちは、全ての人がICTという魔法を使いこなし、自分色の花を咲かせる「一億総キノコ」の状態を目指しています。マッシュ&ルームは、そのための「胞子」をこれからも蒔き続けていきます。
おわりに:感謝を込めて、次のワクワクへ
急な開催にもかかわらず、日曜の朝からご一緒してくださったエリンギさん、しいたけさん、本当にありがとうございました。皆さんの好奇心と笑顔が、この記事を綴る私の大きな原動力になっています。
たまたま生まれた「魔法の時間」は、ここで終わりではありません。次は、この記事を読んでいるあなたが「キノコ」になって、誰かにワクワクを届ける番かもしれません。
マッシュ&ルームが大切にしている、たった一つの約束があります。 ちょっとのITとICTでちょっとの笑顔とワクワクをこれからもお届けします。